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2020年9月17日 (木)

九月中旬の近況3

 石井氏からは義江氏の論文はとにかく長くて、受験参考書のように線を引かないと読めないとのコメントがあった。三年時の途中で服部氏は文化庁に移られ、研究室の送別会が現在の山上会館の前身となる会場で開かれ、当時国史学科の学友会委員であった当方が会場の予約などを行ったが、なにせ世間の事情に疎いため、学生の身からすると食事は大変豪華なものとなった記憶がある。服部氏は、「自分は義江・五味氏のように秀才ではないから」というのが口癖であった。五味氏については当時お茶の水女子大に勤務され、史料編纂所の一室を利用して『吾妻鏡』の輪読会をされており、当方も参加していた。ドイツからの留学生、岡山大から内地留学でこられていた中野栄夫氏、長野県から編纂所に派遣されていた竜野氏とともに、お茶の水女子大の学生三人の姿もあったが、そのうちの一人は吉川弘文館をへて朝日新聞社で日本史関係の出版を担当し、もう一人はいつのまにか服部氏のつれあいとなっていた。
 義江氏の地頭職成立史の研究は、名前からわかるように地頭の成立を動的に把握するものであった。また理論的で研究対象も広く、その持ち味が出たのが『神仏習合』(岩波新書、一九九六年)であろうか。黒田俊雄氏の権門体制論を批判的に検討した文章を『歴史評論』で読んだ記憶もある。山川から出た『日本通史』の第一巻「歴史の曙から伝統社会の成熟へ」は一九八六年の出版である。『鎌倉幕府守護成立史の研究』(二〇〇九)は県立図書館で借りて読んだが、再度手にとってみたい。所蔵されていない伊藤邦彦氏の著書(各国守護沿革編)は購入したが、地元の書店経由だと時間がかかった記憶がある。その後はネットで購入することが多くなった。
 脈絡なく述べているが、本日は樋口健太郎氏の論文集二冊が届く予定である。院政期の摂関家に関する研究を飛躍的に高めたものである。最初の論文集は校倉書房から二〇一一年に出版されたが、書房が二〇一八年六月で廃業したことにより、新刊・古本ともに検索しても購入可能なサイトがヒットしない。ということでその在庫を引き継いだ歴史科学協議会から購入することとした。在庫少量で箱が欠品とのことで、想定より安く購入できた。本日届いた後に払い込み表で送料を加えた金額を払うのだが。二〇一八年刊の吉川弘文館の論文集は新刊でのみ購入可能であった。鳥取県立図書館でみて、一部の表を複写したことはあったが、やはりきちんと読む必要性がある論文集だと判断したからである。前者については、中国地方の公立図書館では岡山県立図書館のみ所蔵のようである。島根県立図書館をとおして借りることは可能だが、二冊とも購入することにした。両方ともスキャナーでデジタル化した上で利用することになる。一応、液晶モニターは目に優しい機種を選んでいる。
 昨日の囲碁名人戦第二局は両対局者が秒読みに追われる中で、それぞれに失着があったようだが、最後に間違えた虎丸三冠の逆転負けとなった。井山三冠も最近負けが続いたのでホットしたと述べていた。九月四日の王座戦準決勝と九月七日の応氏坏での敗北、さらには第一局で勝利した一週間前の八月一八日の団体戦である農心杯での敗北を指していよう。韓国の朴廷桓九段には以前はそうでもなかったが、近年の国際戦ではことごとく苦杯をなめさせられている。勝負よりも内容にこだわった結果でもあろうが、日本棋士の国際戦での課題としては相手より遙かに早く秒読みになることである。応氏杯の一力八段の準々決勝戦も当初は消費時間が多かったが、途中で優勢になると相手の消費時間がみるみる増えていった。国際戦は長くても三時間であり、それに対応しなければ活路は見いだせない。

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