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2020年9月12日 (土)

九月中旬の近況

 政治の動きは、コロナの感染とともに様子見の状態か。はっきりしているのは本当の意味で見識と実行力のある指導者が登場しないと日本は本当に沈没してしまうことである。現在の首相最有力の候補はこれまでのように根拠も示さずに「あたらない」「問題ない」(これはネットで批判する輩と同じ)では済ませられないため、今後たくさんボロが出そうな様子。高齢なこともあろうが、これが本当の能力であろう。北朝鮮の秘密諜報機関のトップなら務められるかもしれないが‥‥。それがゆえに首相が国会にはそんなに出なくてもよいとの主張をしている。これまでのように致命的なミスを帳消しにする悪が背後にいるわけでもない。すべては権力を独占していたから可能であっただけ。
 囲碁の世界戦はコロナ禍のため、途中でストップしており、今後の日程の調整が大変。これまではリモート対局だったが、今後は対面となろう。唯一どの棋戦でも勝ち残っていた柯潔九段が応氏坏の準々決勝で謝科八段に敗れた。謝科八段は二〇才で四月の夢百合坏でも準々決勝で一力八段を破ってベスト四に進出。準決勝以降の日程は未定。残りの三人は芈昱廷九段(今回、コウの取り間違いで一力八段に逆転負け)、柯潔九段、許嘉陽八段と中国勢が独占。六月のLG.杯はベスト八で止まっているが、楊鼎新九段、柯 潔九段以外は韓国勢が六人と多数を占めている。日本の五棋士はすべて一回戦で敗退。七月の春蘭杯は日本棋士五人が出場したが、一回戦では組み合わせに恵まれた感の強い関西棋院の村川・余の二人が勝利。井山・芝野・本木は敗退した。一力八段は碁聖戦挑戦手合のため不参加。ベスト四は柯潔九段・唐韋星九段・連笑九段・范廷鈺九段と中国勢が独占。
 今回の応氏坏は台湾の経済人応昌期(故人)の基金会主催で、主催者がメンバーを招待して四年に一度開催される。優勝賞金も他が二千万円前後であるのに対して倍の約四千万円。日本国内の棋戦では棋聖戦の優勝賞金は四千五百万円。名人戦三千万円、本因坊戦二千八百万円と、七番勝負の棋戦が高額である。五番勝負の棋戦では王座戦、天元戦は一千万を越えているが、碁聖戦と十段戦は下回っている。コミは日本と韓国主催の棋戦は六目半、中国主催の棋戦が七目半。応氏坏は八目で実質七目半と同じ。前回の優勝者と準優勝者がシードされたが初戦となった二回戦で敗退。優勝者唐韋星九段を破って準々決勝で一力段と対戦したのが陶欣然八段だった。碁の国際レーティングの一つ(九月九日現在)では陶欣然八段が19位、一力八段が17位。一位が韓国の申真諝九段、二位が敗退した柯潔九段である。謝科八段は16位、趙晨宇八段25位。ランキング上位の棋士はほとんど出場しているので、国際棋戦が戦国時代であることがわかる。残りの日本勢は井山九段が20位、虎丸九段が35位、許家元八段が50位、河野臨九段が70位で、村川九段は162位。村川九段を除けば、レーティングの上位五人である。中国十二人、韓国七人、台湾三人、ヨーロッパ一人の合計三〇人。台湾勢も今回は許皓鋐六段がベスト八に残った。日本勢も一九九三年の第二回、一九九六年の第三回大会で大竹九段、依田九段が準優勝したのみで、二一世紀に入ってからは不振で、前回は河野九段がなんとかベスト八に残っていた。
 今回のベスト四は一力九段が二三才で、他の三人は二〇才である。いずれも二〇才以下の棋戦であるグロービス杯で日本に来日し、一力八段は第一回の、申真諝九段は第四回の優勝者である。現在世界一位の申真諝九段は昨年のLG杯で優勝しているが、今年は準々決勝で柯潔九段に敗れている。そのこともあり、今回のベスト四と六月のLG杯のベスト八、七月の春蘭杯のベスト四は一人も一致しない。準決勝は三番勝負、決勝は五番勝負となる。日本の棋士のハンデは中国・韓国のトップ棋士との対戦が少ないことだが、最近はネット碁により、非公式ではあるが対局の機会は増えていると思われる。
 世界最大のネット碁のサイトが昨年末から今年の初めにかけて第1回野狐人気争覇戦を開催した。サイトでの上位三二人によるトーナメントで、30位であった井山九段が決勝に進出し、三番勝負の初戦に半目勝ちしたが、第二戦半目負け、第三戦三目半負けで、2018年のLG杯に続いて準優勝であった。優勝したのは中国の童夢成八段。サイトでの順位は不明だが、レーティングでは23位。国際戦では上位三〇人ほどに優勝のチャンスがあるというのが現実である。これに比べて切磋琢磨するライバルのいない将棋の藤井八段は本当に気の毒だ。若手棋士の台頭が急務である。
 井山九段は今年前半と比べてやや調子は下がっているようだ。一方、三月末に早稲田大学を卒業し、河北新報記者との兼務とはいえ、囲碁に専念する一力八段の状態は上向いているか。ただ、七冠時の井山九段が国内の挑戦手合いでほとんど負けなかったのと比べるとそのレベルには達していない。内容は知らないが最近の国内棋戦でも、強敵ではあるが高尾九段と虎丸九段に敗れている。一〇月八日開幕の天元戦五番勝負の井山・一力戦はここにきて互角の予想となった。なお昨日の第五回扇興杯女流最強戦の準決勝は上野三段と謝依旻六段が勝ち、前回優勝の藤沢里奈四段は敗退した。決勝戦の結果も予断を許さない。謝依旻六段は第三回を除き決勝に進出し優勝一回である。上野三段は初の決勝進出。優勝賞金は八百万円と、七大タイトルで六番目の碁聖戦と同額である。
 最近は所蔵する史料集と論文集のPDF化を行っている。完了したものは廃棄して何の問題もないが、鎌倉遺文四六冊(近刊の四冊は含まれない)や南北朝遺文(中四国六冊、九州二冊)は希望者があれば譲渡してもよいとも思う。とはいえ、後々のことを考えると個人ではなく、公共図書館が望ましいか。山口県史中世史料四冊はPDF化は完了していないが、これも完了後は不要になる。コンピュータの画面でみたほうが効率的である。公共図書館では益田、浜田あたりがよいとも思うが、益田は南北朝遺文は中四国、九州ともに所蔵している。

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