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2020年7月10日 (金)

マスメディアの役割2

 九日のワイドショーで、八日の感染者数が最多の224件であるとともに、検査件数がはじめて3000を超えたことも報道されたそうだ。東京都のサイトを見ると、「その他 参考指標」の中に「検査実施件数」があり、8日3330件と表示されている。
 注記は以下の通り。1)検体採取日を基準とする。ただし、一部検査結果判明日に基づくものを含む 。2)同一の対象者について複数の検体を検査する場合がある 。3)5月13日以降は、PCR検査に加え、抗原検査の件数を含む 。 4)速報値として公開するものであり、後日確定データとして修正される場合がある。
 非常にわかりにくい。昨日アップした記事も後で数値を訂正した。この検査件数と「検査の陽性率」で使用されている「検査者数(陽性、陰性)」と数字が違うのは主に2)のためであろう。わかりやすいのは後者であるが、なぜか前者が報道されている。東京などに宣言が出された四月七日は前者934、後者271と3倍以上の差がある。七月八日でも3330に対して2501である。
 いずれの数値も合計をしないと活用できるデータとはならず、極めて不親切である。「実施件数」にしても「テーブルを表示」で示される数字(健康安全研究センター実施数、医療機関等実施数)を合計しないといけない。とりあえず、数字を手入力(コピーできないので)して計算すると、七月六日が最多で3734、七日が3097で、八日が初めてだというのは嘘で、七月三日の3159が初めてである。医療機関等実施数をみると、金曜日の数値が常に大変少ない。前後の日の15%(土曜比)から30%(木曜比)である。直近の六日も748、六月二八日が419、二一日が314である。
 感染者数との対比で利用するなら、実施件数ではなく、検査者数でなければならない。検査者数でいうと、八日は陽性185、陰性2316の計2501で、一日の陽性率は7.4%、七日は196、2543、計2739、陽性率7.2%、検査者数が少ない五日の金曜日が91、765、計856、陽性率10.6%であるが、これらはこちらが表計算ソフトに手入力して計算してはじめてわかるものである。緊急事態宣言との関係でいうと、全国に出された四月一六日は、136、510、26.7%、以前の一〇日が143、362、39.5%、一一日が159、503、31.6%である。
 東京都の公開データそのものがわかりにくいのが問題だが、マスメディアは以上の作業を前提として、正確なデータを出すよう要求すべきである。昨日記した感染率は公開されたもので、過去七日間の平均であるが、一日毎の平均(手入力データで計算)と併せて利用しないと、ごまかされてしまう(一〇日にさらに更新したが、東京都のデータ更新は昨日も19時30分だった。オリンピック延期以前と全く同じ状況に陥ってしまっている。これは予想できたことで、都知事は交代させるべきであった)。

 

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