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2018年8月29日 (水)

活碁新評の現代版出版1

 日本棋院のサイトをみると、八月二八日付で『名著再び 活碁新評』が九月三日に発売されるとの予告記事が掲載された。丁度名人戦挑戦手合第一局が開始された日である。原典は現在から約一七〇年前の嘉永元年(一八四八)に出版され、そのあとがきを本ブログでも掲載したことがある。戦後になって日本棋院理事長をつとめた長谷川章八段による解説を付した『活碁新評』(上下二冊)が出版され、第二版からは副題であった「筋と形」が書名となり、著者名も岸本左一郎から長谷川章に変更された。
 論者は第一版の上をオークションで入手し、その後、京都府立図書館で下も確認。その後のオークションで、第二版の上下を入手。伊豆の囲碁史研究家の方から原本のコピーをいただいた。さらにはその後、千葉県成田市の成田山新勝寺図書館で、著名な囲碁史料収集家荒木直躬氏が寄贈された資料を閲覧し、写真撮影している。そこには『活碁新評』が2種類3冊、『常用妙手』が1冊保存されていた。そのあたりは、自分でも過去のブログ記事を参照してようやく思い出せるという状況である。『常用妙手』については広島県三原市立図書館で秀策が保管していたと思われる本(「桑堂所持」と表紙に記されている)を見たが、その時は撮影をせず、二度目の訪問時には本が失われていて残念であった。
 今回の本は『週刊碁』で二〇〇九年一一月から二〇一一年六月まで、秋山次郎九段監修で掲載した講座を編纂したもの。その当時から本になることを期待していたが、AI囲碁の時代が到来した現在、刊行されることとなった。現在にいたる迄、手筋を解説した本の古典であり、多くの手筋集の原典となっている。左一郎については、必ず「本因坊家の塾頭をつとめた」とあるが、実際には家庭の事情(兄が家を相続したはずであったが)で石見国に戻った後のことで、疑問を感じる。

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