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2018年2月12日 (月)

最近の状況から

 昨年元旦に年度毎のブログアップ本数を掲載した。その後の状況はというと、三月三一日までに51本、退職後の四月から年末までに196本で、2017年の合計は247本である。過去最多であった2011年の245本を抜いたことになる。開設以来の累計は1634本、ブログのカウンターは23万を越えたところである。
 時間は以前よりあるが、当然のことながらネタは減っていく。今年、能義郡宇賀庄地頭長井頼重について考える中、長井氏一門、さらにはそれを含む大江広元の子孫、さらには毛利氏と内管領として知られる長崎氏など、県外の話題が増えたのは、何より分析が必要だったからである。楠木正成に関する最新の研究も確認し、布志名判官については若干の前進がみられたが、伯耆国の名和氏については分析可能なデータを含む史料がないため、原稿を作成するに至らなかった。そもそも「名和」「長田」とか「源」と表記している史料が少なく、多くは「伯耆守長年」と記しているのも不可思議である。
 出雲国守護塩冶高貞についてもその生年や母についての史料は全く残っていない。高貞が幕府に討伐された原因についても、不明な点が多すぎる。中公新書『観応の擾乱』の著者亀田氏の見解もあまりにも根拠に乏しいものである。これが現在の日本中世史の研究者のレベルを示しているのだろう。亀田氏も最近まではポストに恵まれなかったようだが、有能でありながら、得ていない人は沢山いる。かといって得ている人は玉石混交で、どのような採用選考がなされたのかが理解できないケースも多い。優れた研究に触発されて、さらに良い研究が出てくることを期待したいが、「悪貨は良貨を駆逐する」とのことわざがあるように、どうなるかは不明である。テレビにも登場する本郷和人氏はより高いレベルで、中世史研究にかなりの危機感をいだいているようではある。
 松江でも降雪があるが、他地域と比較すれば少ない。これも運でしかないが、世界の指導者から現在の知的レベルの低い首脳たちが一掃され、十全な環境対策が取られれば、異常気象も緩和されるだろう。最近は異常気象が普通になりつつあり、本来天候が変わりやすいのは山の上のことであったが、現在では平地でも安定せず、局地的な豪雨・豪雪が少なからずある。
 水俣病の問題を社会に知らしめた石牟礼道子さんが亡くなられた。その活動を九州で勤務していたた新聞記者や出版社の関係者等多くの人が支えていた。昨年一月二〇日に七九才で亡くなられた三原浩良氏も、毎日新聞記者として石牟礼さんと交流し、その後も、友人の死をうけて継承した葦書房、自ら設立した弦書房で関係する本を出版されていた。「昭和は遠くなりにけり」というがそれ以上に「賢人は遠くになりにけり」である。現在の社会状況では賢人は生まれにくくなっているが、今こそ必要である。本物なら「悪人」でも良い。現在は偽者の悪人が政財界に多く、ニセの「知識人」がはびこっている。

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