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2017年6月10日 (土)

船村徹氏遠行す2

 船村作品の一部しか知らないが、吉田旺作詞、舟木一夫唄の「津和野川」も逃避した男女を男性側から描いている。周りの情景を描くことで男女の気持ちを描いている。吉田旺と言えばちあきなおみのデビューから最後まで様々な作品を書いているが、船村・舟木と組んで12ヶ月の男女の愛をアルバム「暦」(2017年11月に再発売予定)にまとめている。ちあきなおみのカバー曲で大変コアなファンに人気のある「居酒屋「津軽」」も吉田旺の作品。当方はこの曲も細川たかしのアルバムではじめて聴いた。細川が「矢切の渡し」でレコード大賞を受賞した1980年代半ばか(1986年の「哀愁の船村メロディー こころの唄」)。吉田には「冬隣」(すぎもとまさと)「立待岬」(浜圭介曲、森昌子唄)「東京砂漠」(内山田洋曲、クールファイブ唄)「恋文」(佐藤勝曲、由紀さおり唄)などもあり、ちあきの吉田作品のカバーアルバム「三分劇」でオリジナルとは全く違う編曲となっている。
 話は次々と拡散していくが、船村メロディーは限りなく間口が広い。日本初のロックとされる小林旭「ダイナマイトが150トン」(関沢新一作詞、舟木一夫「銭形平次」が有名か)、限りなくしっとりした島和彦「雨の夜あなたは帰る」(吉岡治作詞)などもある。美空ひばりの曲にも定番があるが「坊やの終列車」なども船村本人は好んでいたようだ。今日もネットを検索して1968年の「スナッキーで踊ろう」(三浦康照作詞)という作品を知った。三浦康照氏も初めて聞いた名前だが、昨年12月に90才で亡くなっていた。シャンソン歌手森サカエ「空」(星野哲郎作詞)「北窓」(水木れいじ作詞)も独特の世界を表現している。
 船村氏の作品でどうして忘れてはいけないのが本人がメインで唄った作品であろう。「母のいない故郷」「海のにおいのおかあさん」「都の雨に」、前述の「居酒屋「津軽」」などであろう。いろいろ述べたが、代表作を選ぶことができないほど守備範囲の広い作曲家であるが、最初に述べたように、その核は新しい=オリジナルな曲の作成であったろう。自分が選ぶベスト10の中で何曲も触れられなかったありさまである。どれが本領とはいえないが、晩年は墨絵の世界のような作品を作ろうとしていたが、そのジャンルの最高の役者であるちあきなおみが歌手活動を停止したことは、やむを得ないとはいえ、痛恨の極みであったろう。「夕笛」(西条八十作詞、西条には市川昭介作曲の「絶唱」もあるが、こちらら曲が先行、夕笛は詞が先行だという)をオリジナルの舟木とちあきで聞けばその墨絵の世界の一端はうかがえるが、舟木も1980年代以降は本来の豊かな声が出なくなってしまい、その後継となる歌手も現れなかった。とりあえず個々の作品の作者はネットで確認した。
訂正:「かもめの街」はちあき哲也の作詞で、吉田旺の作品としたのは記憶違いだった。また、舟木のアルバム「暦」はすべて吉田旺作詞であるが、船村の作曲は12曲中3曲のみ。

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