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2011年1月23日 (日)

コメントについて

 最近、尼子氏に関してコメントが寄せられるようになり、閲覧数も増加傾向にある。本ブログは、疑問を持ったことについて自分自身の目で確認し、根拠を含めて新たな説を提示している。現在も、「都治根元の検証」について、作業を継続中である。
 尼子氏に関しては「尼子氏の石見国進出をめぐって」を書いた際に、最も集中して検討した。『出雲尼子史料集』は未刊であり、井上氏がまとめられた尼子氏関係史料目録を手がかりに(一部小笠原氏関係ではその目録にない史料もみた)、総合的に検討した。特に吉川家文書の年次比定ではかなりの時間をかけた。
 尼子氏一族の系図と軍記物の記述の整合的理解も行い、その結果についても同論文で示している。とはいえ、関係資料すべてをみたわけではなく、史料集によって初めて読んだ文書・記録もあり、それにより部分的に尼子氏の理解が深まったところもある。
 『陰徳記』に尼子久幸の子として登場する「孫四郎」が、誠久女子と結婚し、国久の養子となっているとの系図の記載があるとのことで、そうならば軍記物の記述の意味が理解できないこともない。ただ、久幸の子次郎四郎詮幸(兄があったが早世)もいる中で、なぜ国久がその所領を預かるのか説明がつかないし、「陰徳記」の新宮党に関する記述には明らかに混乱がみられる。現段階では、久幸の子が誠久の養子となったとの記述は、軍記物の影響を受けて生まれたものと考える。
 コメントの中で紹介された系図の記載も興味深いが、国久女子で確認できる美作国大河原氏と結婚した人(このほかに尼子義久母、宍道隆慶母が確認できる)については、どう記されているのだろうか。

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コメント

確かに伝承ですが一族に伝わった資料ですよ。一族会員ですし、また一族は上月合戦以降都へ逃れたため毛利とは全く縁もないため陰徳記との混同はありえないです。国久の子は系図によると誠久、豊久、敬久、又四郎、数久(僧)、与四郎、宍道経慶室、晴久室、大河原孫三郎貞尚室、娘、娘となりますよ。

丁重な御返答、有難うございます。然し、納得致しかねる部分がありますので、再び御尋ね致します。
確かに、天文20年の証如上人日記は、誠久のグループと敬久のグループに別れている様に見えました。ですが、之を見て『二頭』とは、正直言い難いですね。しかも、本願寺サイドとのやり取りは、誠久が天文21年、同22年と続いているのに対して敬久は無し。誠久が重視されている事が窺え、二頭と見做すには難しく思えます。22年の日倉八幡宮棟札についても、二頭体制を示すものとは考え難いです。

もう一つ、尼子久幸と「孫四郎」について言わせて頂きたく思います。佐々木氏旧蔵の佐々木系図では、久幸は経久の弟源四郎の子となっています。久幸の通称は不明ながら、同系図が事実なら源四郎の可能性が高いです。また、久幸の早死した嫡子も源四郎だった可能性もあります。其で久幸の次男が次郎四郎なら、とても自然な流れかと思います。
では、久幸の子に「孫四郎」はいたのか?。主様は此件について『軍記物の影響』と述べられておられましたが、私は少し気になりましたので、持論を述べさせて頂きたいと思います。
通称の「孫四郎」は国久と誠久の通称。本来別系の者が新宮家と同称を使用する事は無い筈。久幸戦死の時、次郎四郎は15歳前後だったのでは?と推測。久幸の遺領は国久が自身の管轄に組み入れ、次郎四郎を誠久の婿養子に。天文9年の竹生島奉加帳に「次郎四郎」があった以外は動向が不明だったが、天文20年に「孫四郎」として再登場。推測年齢では25歳位になるか?。要するに《次郎四郎と孫四郎の同一説》です。
説としては面白いかと思いますよ。年齢的に見ても、問題は無いと思っています。当時は15歳前後で結婚は当たり前。当然ながら子供の出産も早いので、早ければ30代後半〜40代前半には御祖父様、等と言う事も。また、武将は通称や諱を吉凶によって変更する事が多々あります。勿論、吉凶以外でも家や統治上の都合等で変更する事もあります。
ただ、次郎四郎が消えた天文9年〜孫四郎が現れた同20年まで、11年の空白を埋める資料が見当たらない事が残念ですね。

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