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2010年11月20日 (土)

星野哲郎氏遠行(2)

 船村氏との作品では、「おんなの宿」、「風雪ながれ旅」、「みだれ髪」などは誰でもあげるであろう(星野作品を隅から隅まで知っているわけではない)。船村氏以外との作品では「黄色いサクランボ」、「男はつらいよ」「昔の名前で出ています」「365歩のマーチ」「雪椿」が衆目の一致するところか。さらには、ちあきなおみさんのカバーで評価された「帰れないんだよ」をあげる人もいよう。美空ひばりさんの代表曲「悲しい酒」(星野氏の師石本美由紀氏の作)も男性歌手のため作られた作品のカバーであった。
 星野氏の秀作として船村氏とのコンビで作った「夜がわらっている」を加えたい。「黄色いサクランボ」とともに、初期の秀作だと思う。この唄を知ったのは1970年発売のちあきなおみさんのアルバム「もうひとりの私」と、同年の船村徹作曲家生活25周年記念リサイタルのライブ版であったと思う。後者ではオリジナルの織井茂子さんが唄っていた。2枚とも大学在学時に実家の立て替えがあり、その時に無くなってしまったが、良いアルバムであった。「夜がわらっている」は、ちあきなおみさんと友川かずき氏による「夜へ急ぐ人」の世界につながっている気がする。当時、友川氏がNHKラジオのパーソナリティをしていたが、そこでは「夜へ急ぐ人」にみられる「狂気」の世界とは違う友川氏がいた。同氏にはちあきさん歌唱の「祭りの花を買いに行く」のような静かな世界もある。
  このブログでは、星野氏と民俗学者宮本常一氏の記念館がある周防大島の人口問題をとりあげたことがある。二人とも印象深い人で、宮本氏の作品は網野善彦氏の研究を通して知り、卒論で伊予国弓削島庄をとりあげた際には石井進氏の勧めで氏の『瀬戸内海の研究』を読んだことを思い出す。
 最後に星野-船村コンビの作品にはシャンソン歌手森サカエさん歌唱の「空」がある。大乗仏教の「空の思想」をテーマにしたもので、よくこのような企画が通ったとも思うが、日本での「空」のとらえ方を知る手がかりとなる。遠行した星野氏の心や如何に。

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